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2012年08月24日

◆イタリア スローフード協会本部へ その2



SF協会本部を後にして、また通りをゆっくり歩きながら戻っていくと、カタツムリマークのSFグッズのお店発見。さまざまな書籍やSFグッズが並んでいます。残念ながらすでに閉まっていたので外から写真を。



その後すぐにお目当てのレストランが見つかり、早速中へ。入り口は狭いのですが中庭がありそれを囲む様な古い建物がオステリア「ボッコンデヴィーノ」として使われています。2階室内の棚に保管されているワインの量には驚きました。ピエモンテ州はイタリアの北西部でフランスと接する位置にあり、有数のワイン生産地です。SF協会もワインのガイドブックを出版していて、世界中で使われているそうです。



風が心地良いので中庭席を取り、地元食材使用のマークの入ったメニューを数種選び、スタッフお勧めの赤と白ワインを注文しました。
ここはSF協会直営ではありませんが、スローフードレストランとして良く知られたところ。ミシュランにも載っています。水曜日の夕刻ですが、空席があっても予約してないと断られた客も多く、なぜかラッキーな私たち。列車の時間が午後9時台だったので、今日の小旅行を締めくくって食事を楽しむことに。



回りの客もゆっくりワインを楽しんでいます。イタリアはサービス意識が日本と違って、やる気があるのかと思いたくなるくらいきっちり分業して、その分しか動かない、客が待たせられるのも当たり前です。最初は驚きましたが、慣れてくるとこちらも食事の時間や買い物の時間にスピードや効率性などを持ち込まず、ゆっくり楽しもうと思えば楽しめます。


*まずはワインで乾杯!最初の一皿はヤギのチーズをナスで包み焼いたもの ポモドーロソース添え(トマトソース)


*仔牛のロースト マヨネーズ風ソ-ス


*ウサギのグリル、ポテト添え


*ドルチェ ピスタチオを使ったアイスクリームのように冷たいクリームのケーキ(これは今回の旅行中で一番美味しかったデザート)

その地域で採れる食材を活かしたメニューと持ち味を損なわないシンプルな味付けで、一皿一皿が満足できる美味しさです。
お皿にはおなじみスローフードのロゴとカタツムリが・・・

帰りも又、駅まで小さな通りを歩いて戻りましたが、人の動きや街の様子から暮らしの時間がゆっくりと流れているような印象を受けました。
他の都市でも同じですが、町中に乱立する看板や自販機、コンビニエンス店、ファストフード店などはほぼ見当たりません。
ローマやミラノなど都市部にはマクドナルドが進出していますが、街の景観を損なわないような店舗作りをして、古い街並みに違和感を与えない程度で展開しているのです。


*真夜中の乗り換え キバッソ駅

大量の物質や過剰な便利さの中で本当にそれが必要なのか、それを維持するために却って自分たちの働き方や暮しや環境を圧迫していないか、今回イタリアに来て毎日いろんな街を歩いてみて、改めて奥底から湧き上がってきたことです。

価値観をどこに置くかや物事の両面をバランス良く見て受け止め、自分が楽しめるかどうか…

はるばるブラ市まで来て見て、自分達の地域の特色(田舎、豊かな食材、ゆっくりした暮らし方)を活かした街作りをスローフード協会の動きと連動して行い、相乗効果や経済効果が生まれているのは確かだと思えました。


*ブラ(21:14発)→ここの移動はバス。やっと暗くなってきました→カルマニョーラ駅(21:57)→キバッソ(23:00)運行かなり遅れた→ミラノ(午前1:15着)





  


Posted by りじ at 01:05Comments(0)関連記事

2012年08月22日

◆イタリア スローフード協会本部へ

イタリア、スローフード協会の本部へ行って来ました。
ミラノ(14:10発)から列車を2回乗り継ぎ、3時間半ほどをかけてスローフード本部のあるピエモンテ州ブラ市へ。


*ミラノ中央駅 このユーロスターに乗ります。

最初の乗り継ぎ駅トリノ(15:35着)ここは有名なフィアット本社がある自動車産業が支える都市ですが、そこを過ぎた辺りからは車窓から見えるのは一面のとうもろこし畑。
ところどころに何かを防ぐようにまとまって植えられている背の高い樹林がある他は延々と大規模な畑が続きます。
ぶどう、麦刈り後の畑、牛舎、そして点在する農場など。


*トウモロコシ畑と農場

つぎの乗継駅カバレルマッジョーレ(16:15着)では30分以上の遅れ待ち。
イタリアの常で列車はどこかで必ず遅れます。乗り継ぎ時間が短いとハラハラしないといけません。駅には到着のアナウンスや発車のベルも無いのです。やっと降り立ったブラの駅。午後5時半頃。 
人口3万にも満たない小さな町です。日本から持ってきた資料に書かれた住所を目当てに駅前の通りへ入ります。


*ブラ市の駅前の通り 静かです

道路を渡った駅前の公園では夕刻の時間(イタリアはなんと今の時期、午後9時半頃やっと暗くなります。)お年寄り、子連れ家族など大勢の人たちがゆったりとベンチに座ったり、遊具で遊んだりして過ごしています。なんかこれからイベントでもあるのかというぐらいの人数です。


*思い思いに過ごしている人たち

通りに入ってふと目に付いたのはアスファルト上のWi-fi表示。周辺の建物は数百年は経つ古い歴史的な石造りの建物で道路も狭いのですが、ネット環境は整っているようです。


*SF協会前の広場

そろそろ目的の住所地に近くなってきたところで、さらに古い宗教的な建物(教会)のある広場に出ました。
もうそろそろな感じですが見当たりません。探し回ってふと上を見ると開けられた窓にかかったテッラ・マードレの旗。
郵便受けにはおなじみのSlowFoodの文字が。(きっと、ここ!)



恐る恐るベルを鳴らしてみると門が電動で開きました。(ちょうど約束の午後6時)
中庭を囲んだ2階建ての小さな建物です。本拠地なので大きなオフィスを創造していたので意外な感じです。


*中庭を囲んだ2階建ての建物

2階へ上がったところで出会った方に取次ぎを頼みカルロッタ・バイトーネさんと会いました。
カルロッタさんは日本も含めた東アジアの担当で、まだ20代と見えるイタリア人の若い女性。
まずはSF本部の中を案内してもらいました。アジア、アフリカなどエリアに別れた執務室があり、いろんな国の人たちが働いています。その日残っていた人たちは20~30代と見える若い世代が多いという印象でした。


*大陸やエリアごとに別れた執務室

会長席はなぜか部屋の片隅に追いやられていましたが、理由は今は同じ市内にあるSF食の大学に居ることが多く、ここにはほとんど居ないからだそう。(空いたままではもったいないので、有効に使わないとね とカルロッタさん)

カルロッタさんともう一人の女性、訪ねた私たち2名の4名で会議室で質疑応答。
自己紹介後に、まずは筑後地域の紹介とSF協会筑後平野の概要を話し、農業の後継者不足や高齢化、過疎化が進み、伝統的な地域の食や食文化を次世代に伝えにくい状況で、消えつつあるなどの課題を話したところ、イタリアでも同じような状況のようです。


*たくさんの出版物が書棚に

テッラ・マードレを来年12月に開催予定でSFジャパンに要望を出していること。今後、実行委員会を立ち上げ、内容の検討に入る段階であること。それに先立った映画の上映会を今年はまず手始めとすることなどを説明。
テッラ・マードレ国際大会はイタリアトリノで2年に一度開催、今年は10月25日~29日なので、来年の開催なら今年視察に来られることを薦める。来年の開催へはイタリア本部もさまざまなバックアップをする。こちらはSFジャパンを通してのやりとりとなることを伝えました。今年の12月10日テッラ・マードレ・ディにはぜひこの旗を掲げてと旗、DVD、資料などをもらいました。


*さまざまなパンフレット類

情報発信について聞いたところ、力を入れていてサイトや出版物、デザイナーやプロデューサーなど多くの人が関わっている、
メディアとも密に連絡を取り合いうまくやっている。
カルロッタさんの執務室にはアジアから寄せられたお茶などと共に昨年の雲仙のテッラマードレのポスターが張ってありました。
1時間ほど滞在し、最後に記念写真を撮ってお別れしました。(左から二人目がカルロッタさん)



市内のスローフードレストランでの食事を勧められ、行ってみることに。

直営ではないが地元食材を使ったスローフードレストラン、期待も高まります!

                                    続く
  


Posted by りじ at 01:05Comments(0)関連記事

2012年08月21日

◆六ツ門大学スローフード講座 Vol.5

8月のスローフード講座は17日(金)に不動産鑑定士の浅川博範さんを講師に「宅地・農地の評価と久留米市の地価推移について」のテーマでおこなわれました。



まず始めに、不動産の価格はどのように決まるかについて
不動産の価格は買い手と売り手のバランスで強い方に振れる。高くても買いたい、予定より安くても売りたいなどの度合いの強さで決まるので、客観的な指標とはなりにくい面があり公的な評価が必要となってくる。

公的価格は様々な省庁や行政機関が評価していて①地価公示価格(国交省)②地価調査価格(福岡県)③相続税路線価(国税庁)④固定資産税評価額(総務省、市町村)があり、個人での土地売買、訴訟や金融機関による担保額の査定、公共機関の用地買収時に利用される。
一つずつ説明すると①地価公示価格(国交省)は国交省が毎年3月下旬に発表しているもので、全国の調査地点で不動産鑑定士が評価した価格に基づいている。久留米市では宅地36地点、商業地16地点工業地2地点を浅川さんが評価決定している。

久留米市六ツ門大学前の商業地地価の推移を例に説明するとS56〜H24までのデータではS56年が600,000円/㎡だったのが、バブル期のH3年がピークで1,210,000円/㎡と急上昇。(前年比17〜19%も上昇)バブルの崩壊とともに下がり、H7〜8年頃になると郊外型商業施設の建設が始まり、市中心地の価格が下がり始める。H24年現在、118,000円/㎡とバブル期の10分の1となっている。郊外型商業施設エリアが高い時期はまだ続くが、ライフスタイルの変化とともに変わってくることもある。

一方宅地については、高かった櫛原エリアがH10年坪単価161,000円と高値ピークでH15〜16年より下がり始め、今は首位ではなくなっている。理由は駅、主要交通機関から遠いなどがある。代わって今地価が高いのは、花畑駅周辺区画整理エリアで、坪40万円前後で取引されているところもある。
②地価調査価格(福岡県)は各都道府県が毎年7月に調査地点の価格を公表するもので、国交省の地価公示とは相互に補う関係にある。
③相続税路線価(国税庁)は不動産鑑定士による評価額などを基準に国税庁が7月に公表する。これを基に税理士が相続税額を決めたり銀行の担保評価に利用されている。
④固定資産税評価額(総務省、市町村)不動産鑑定士による鑑定評価を基に決める。不動産取得税、金融期間の担保評価に利用。あくまで課税のための評価額なので実際の売り買いの額とは変わってくる。
この4つの公的価格でなぜ地価が違うのかというと、基準となるのが公示価格・基準地価格でこれを100%とすると、相続税路線価がその80%、固定資産税評価額が70%の位置づけとなっているからだ。



宅地の価格を決める要因としては道路の幅など街路条件、最寄り駅など交通機関への距離、環境条件、建ぺい率など行政的条件などがある。久留米市では合併後新市となったエリアで三潴町は評価が上がり気味である。理由は西鉄沿線の利便性による。田主丸は交通機関が無いので逆に下がっている。北野は甘木線があるので、下落は収まっていると言える。

では、宅地の評価はどのように決めるのかというと、実施の取引事例を参考にする。家賃収入、事業売り上げを基にする。他に分譲マンションの販売価格から諸経費を引く開発法、土木業者による造成価格を基にする積算法などを参考にして決めている。

一方、農地の評価はどのように決まるのか、価格の基準になるのは固定資産税評価額である。それに気候、地形、土壌、水などの自然要因や災害要因、収益や市場などの経済的要因が加味される。実際には農地の取引事例や米・麦の収益を基準にして算定し評価している。



最後に、今後の不動産の評価や流れを予測すると、
急速な少子高齢社会により買い手が減少、不動産は供給過多となり、結果値下がりする。地方都市では地価の下落が続く。
土地神話の崩壊により更地の価値が低くなる。日本ではこれまで更地に価値を置きこだわってきたが、今後は欧米の様に建物の収益性によって価値を上げるという方向になって行く。
中古住宅流通の強化(リノベーションにより不動産価値を上げる)
地域で価格の二極分化が進む。(私鉄沿線、駅近くは有利)
市中心部は建物建設より駐車場として運用が有利。大手業者による一括借り上げが更に安全、効率的である。
消費税増税前の需要が予想されるのでマンションや戸建住宅用地は強い。
全国的にメガソーラー建設が進み始めているので、その建設用地として貸すという新しい動きも出て来ている。
これらの助言を聞いて終了しました。
  
  


Posted by りじ at 22:50Comments(0)SF講座

2012年08月16日

◆ちくごの生産者が語るトークシリーズ『つば飛ばしぐっちょ!』

つば飛ばしぐっちょ!今年も開催。
第1回めは、8月7日(火)の13:30より久留米市通町にある元気計画Showroomにて行いました。 

出演は末次自然農園 末次龍夫、野村農園 野村勝浩、原嶋製茶園 原嶋猛夫、でん一農場 田中良一、ゆたか園 石井豊勝、コーディネーターは田中美智子の皆さんです。



まずは、自己紹介を兼ねて今の取り組みなどについて
末次氏:脱サラ組でアスパラガスを中心に栽培している。40代始めの病気がきっかけで様々見直し、菊池養生園の竹熊氏にも影響を受けた。なるべく自然に微生物の作用をうまく使っていく農業をおこなっている。今はミツバチを使う農法も研究している。
原嶋氏:矢部村で30〜40年前は当時一本5千円もする杉を植林していたが父の代で茶の栽培を始めた。茶の苗から育てている。現在はこだわりの茶が少なくなり、消費者のニーズに左右される現状がある。緑茶、お配りしたふるふる緑茶その他、紅茶、ほうじ茶などを作っている。
田中氏:砂地栽培でトマトを作っている。被災して持参出来るものが何もないのでプランターのトマトを持参した。脱サラで就農。当時連作障害が起こっていて、土作りのためEM作りに参加したのがきっかけとなる。田んぼがあったので自分で始めることに。トマトの砂地栽培を行って感じるのは、農業はもの作りといえること。現代はもの作りから離れていっている時代なので農業の現場からもの作りをアピールしたい。砂地栽培法をさらに知らせたいと思いイベントなどにも参加、アピールしている。
野村氏:水菜小松菜スイートコーンなどを栽培。今、ヤーコン茶を作っている。6次産業の位置づけ。健康志向の中、機能性のある野菜を作る。マーケティング、販路拡大を目指して体験農場にも力を入れている。
石井氏:脱サラで新規就農した。アーティチョーク、ズッキー二、バジルほか様々な西洋野菜を作っている。今後は有機野菜も作りたい。飲食店へ直接卸している。



田中美智子氏:2006年より食にかかわってきた。今は料理の講師でさえ農業や農産物を知らなさ過ぎる。食(消費者)と生産者を結ばないとどんどん乖離してしまうと感じ、生産者としての声、生産現場をもっと知ってもらいたいと思っている。
野村氏:農家は職人肌なのでPRをあまりしない。しかし今はそれが必要である。子供たちへの食の啓発が必要だと思う。オクラや青シソは大量に扱っていると指の指紋が無くなってくることなど知っていますか。
原嶋氏:茶も指紋が無くなる。きゅうりを例にとると昔と今のきゅうりは違う。昔は表面にイガイガがあったが今のきゅうりには無い。消費者の好み動向に影響され、売れるものを画一的に作るようになった。良いものは作業に手間がかかる、一方では経済性も考えねばと難しい。
農業は作ったものが売れるなら楽しくストレスが無い。それは自分の判断で時間を決め、自分のやりたいようにやれるからで、やりがいがあると思う。今、ラーメン店で出す冷茶をという要望で作り始め展開している「ふるふる緑茶」に力を入れている。
石井氏:直売所中心に出荷しているが、販路広めたい。今作っているブラックチェリー種のトマトは料理長よりのオファーで作り始めたように、新種にも挑戦していきたい。
末次氏:野菜、農産品は旬があってしかるべきだ。年中出回っている状態だが、自分の体を健康的に維持するためには旬の野菜が必要。消費者は野菜に美味しく食べられる旬があることを知ってほしい。



今回の豪雨災害を踏まえてとこれから
野村氏:5年前にも被災したので、その時に無事だった土地にハウスを建てていた。そこは無事だったが、水田は水につかった。今年は米価が上がるだろう。
末次氏:毎年発生する夜燈虫は水につかるとだめになるので、虫害は少ないだろうが水田の被害は大きい。
原嶋氏:国道442号線が寸断されて今、家族と別々に暮らしている。受験を控えた子供と妻は学校の近くに自分は残って農作業を。矢部村もそうだが星野はさらに被害が深刻な状況だ。茶業は7月に選定をしないといけないが、道路が寸断していて機械を茶畑に入れられないところもある。
石井氏:足の故障で、遅れて畑を見に行った時には50cmくらい冠水していた。体調を整え、今後も積極的に展開して行く。
野村氏:自然を生かした農業を。また。自然との「共生」が大事である。今回の災害では改めて山のもつ働き、大切さを知った。山の保水力が減っているのでは、広葉樹を植えるなどして保水力や自然の力を備えた山作りが必要だ。
末次氏:今回、Facebookのつながりで災害の状況を刻々と知ることが出来た。農家もITツールを活用して農業をやるべきと思っている。保水政策についてもっと取り組んでほしい。
田中氏:地域の水路(クリーク)の管理をしているが、今回の災害で地域の人同士のつながり、連携が大切で力となると改めて感じた。



最後に
田中美智子氏:有明海の海苔生産者が星野村へ海苔を届けた。海も川を通して山の恩恵を受けていることの象徴だ。今日参加した方達も食について考え命を育むことの大切さをそれぞれが伝えていくことで、農業、生産者への協力者であってほしい。
末次氏:来年12月7〜8日に開催のテッラマードレでは山・海を含めて筑後平野を知ってほしい。山から海まで地域、環境は一体化していることなど広くアピールしたい。そのためには生産者は語ること。消費者と生産者がつながることが必要だ。スローフード協会筑後平野は畜産業を含め生産者の会員が多いのが特徴。筑後地域の食をどう考え伝えていくかの集大成としたい。



*やはり、予定時間をオーバーしてのつば飛ばしぐっちょとなりました。
その後は、それぞれ名刺交換・情報交換をおこない、会場に並んだ本日の出演者が育てた新鮮野菜を購入しつつ、さらに質問や意見交換が続きました。
この「つば飛ばしぐっちょ!」は第2回目、3回目も開催しますので、どうぞご期待を!


  


Posted by りじ at 16:19Comments(0)SF協会活動

2012年08月02日

◆杏里ファームでジェラート作り ~農業体験ツアーその1~

夏の日差しが眩しい7月最終日に農業農村体験ツアーの受け入れが始まりました。

場所は柳川市西浜武にある杏里ファームです。
椛島一晴さん夫妻が経営される筑後では珍しいマンゴー、ドラゴンフルーツ、パイナップル、バナナほかトロピカルフルーツの農園です。



今日は福岡から来た親子など50人の皆さんがハウス見学と除草、マンゴージェラート作りに挑戦します。
朝、杏里ファームに着くと暑さ対策にと前日、遮光テントを張ってもらい準備が整っていました。



まず始めに皆で園主の椛島さんに杏里ファームの生い立ちや取り組みなどのお話を聞き
それから3班に分かれて、アップルマンゴーの栽培見学、ハウス内の除草、ジェラート作りなどを行います。



ここのマンゴーは鉢植え栽培をしているのが特徴で、鉢植えのメリットは味に濃くが出る、栽培しやすいなど、ハウス内には400本近いマンゴーの木があります。
一つ一つの実にネットがかけられていて、熟したマンゴーは自然にネットの中に落下します。それが完熟の証拠です。
椛島さんたちは初め沖縄のマンゴー栽培の専門家に尋ねながら、試行錯誤でチャレンジしてきたとのこと。



木のオーナーも募っていて、オーナーになった方たちは目印の木彫りのネームプレートなどを置いて収穫を楽しみにしているようです。
ハウス内は35度くらいの暑さでしたが、皆さん初めてマンゴーを真近に見て何年目の木か、収穫時期はいつかなど様々な質問が出ました。



アップルマンゴーのほかにも九州では珍しいレッドキーツという大型のマンゴーやバナナ、パイナップルなどが実をつけていました。
マンゴーは7月~8月にかけてが収穫時期で、今がまさにその時。敷地内の直売所には朝からマンゴーを買いに来るお客さん達が出入りしています。



そのあとは、いよいよ穫れたてのマンゴーを贅沢に使ってマンゴーのジェラート作りです。



マンゴーの皮むき、切り方も教わって子ども達も切ってみます。砂糖他の材料を混ぜてジェラート製造機に流し込み出来上がりを待ちました。



昼食で椛島さんの自家製米のおにぎりと有明海苔、地元夏野菜の味噌汁を食べた頃にはジェラートが程よく冷え、早速試食。
甘く濃くがありなめらかなマンゴージェラート。
作り立てを食べれるチャンスはそうそうありません。皆さん、その美味しさには満足だったと思います。


*あまりに気温が高くて、冷えるのに時間がかかりましたが、オリンピック聖火のように形良く決まりました。


暑い中、無事に終わった農業体験。
筑後地域の農業や農産物に親しみ、それを作っている方たちの取り組みや思いを知ってもらうことができれば。

大勢を受け入れていただいた椛島さん夫妻にお礼を述べて、杏里ファームを後にしました。
  


Posted by りじ at 23:45Comments(0)農業体験講座