2012年06月22日
◆博多阪急うまか研究所
博多阪急食品売り場にあるうまか研究所。
ここで毎月開催される生産者が語るシリーズ。
ちくごの生産者、作り手の話が聞ける人気のシリーズです。
6月13日は久留米市内で居酒屋を営む平川武さんが講師として語りました。

筑後は米、野菜果物の他に久留米さざなみ鶏や馬刺、和牛などの畜産品も豊富な所です。
平川さんの店では地産地消をモットーに食材を選び、食をとおして幸せな暮らしを送ってほしいと考えています。
店では野菜本来の味を味わってもらうために「野菜をそのまま食べる」という出し方もします。
では、ここで質問です。
「虫がつかない野菜とついている野菜はどちらが良い野菜でしょうか?」
よく虫がついてる方が美味しい野菜だと思われがちですが、実は虫がつくのは作物の弱っている部分なのです。
虫がつかない野菜の方が元気な野菜だと言えます。
その元気な野菜は強いので無農薬でも虫がつきません。
また、人参やホウレンソウのエグミは実は化学肥料から生じるものです。
皿にもった人参、インゲン、スナップエンドウを試食しながら、皆さん熱心に聞いています。

続いて、身体の中の役に立つ菌の話。
人の腸には100兆もの数の菌がいます。外部から侵入してくる悪い菌を防ぐ役割もするので、この菌がうまく働いていると人は健康を保てます。
では、菌の働きを良くするためにはどうしたら良いでしょう。
答えは、味噌や麹などの発酵食品を食べること。食べ物をよく噛むこと。水分を必要以上に取り過ぎないこと。
体内菌の働きで自分の体は自分で守るという感じですね。

最後はリサイクルの話へと進みます。
調理で出た野菜くずに米ぬかを混ぜて寝かせておいたものを土に混ぜると発酵菌の作用で良い土ができ、その土から元気な野菜が育つのです。
環境アドバイザーでもある平川さんのお話に、参加者の方より質問が続きます。
ユニークな店名「ツイてる笑気家たけし」の由来なども披露して本日のお話は終了となりました。
ここで毎月開催される生産者が語るシリーズ。
ちくごの生産者、作り手の話が聞ける人気のシリーズです。
6月13日は久留米市内で居酒屋を営む平川武さんが講師として語りました。
筑後は米、野菜果物の他に久留米さざなみ鶏や馬刺、和牛などの畜産品も豊富な所です。
平川さんの店では地産地消をモットーに食材を選び、食をとおして幸せな暮らしを送ってほしいと考えています。
店では野菜本来の味を味わってもらうために「野菜をそのまま食べる」という出し方もします。
では、ここで質問です。
「虫がつかない野菜とついている野菜はどちらが良い野菜でしょうか?」
よく虫がついてる方が美味しい野菜だと思われがちですが、実は虫がつくのは作物の弱っている部分なのです。
虫がつかない野菜の方が元気な野菜だと言えます。
その元気な野菜は強いので無農薬でも虫がつきません。
また、人参やホウレンソウのエグミは実は化学肥料から生じるものです。
皿にもった人参、インゲン、スナップエンドウを試食しながら、皆さん熱心に聞いています。
続いて、身体の中の役に立つ菌の話。
人の腸には100兆もの数の菌がいます。外部から侵入してくる悪い菌を防ぐ役割もするので、この菌がうまく働いていると人は健康を保てます。
では、菌の働きを良くするためにはどうしたら良いでしょう。
答えは、味噌や麹などの発酵食品を食べること。食べ物をよく噛むこと。水分を必要以上に取り過ぎないこと。
体内菌の働きで自分の体は自分で守るという感じですね。
最後はリサイクルの話へと進みます。
調理で出た野菜くずに米ぬかを混ぜて寝かせておいたものを土に混ぜると発酵菌の作用で良い土ができ、その土から元気な野菜が育つのです。
環境アドバイザーでもある平川さんのお話に、参加者の方より質問が続きます。
ユニークな店名「ツイてる笑気家たけし」の由来なども披露して本日のお話は終了となりました。
Posted by りじ at
01:12
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2012年06月21日
◆六ツ門大学スローフード講座 Vol. 3
6月のスローフード講座は久留米市田主丸で西洋野菜を栽培しているゆたか園の石井豊勝さんが農業の取り組みや自分の思いについて語りました。

石井さんはサラリーマンを経て就農。農業大学で学問的に農業を履修し、更に多くのことを農家の方から実体験を通して学び、7年前に本格的に農業を始めました。
今直面しているTTP(環太平洋連携協定)のことや農薬にも言及。農薬はだめという固定観念があるが、日本で使われている農薬は人体に悪影響を及ぼすものではないこと。
有機栽培のメリットは自然の養分をうまく使って栽培していて、大変日持ちの良い元気な野菜がとれること。

受講生の皆さん、石井さんが持参した西洋野菜の名前、食べ方を熱心に聞き、途中のリフレッシュタイムでは自家栽培のレモングラス、ステビア(甘味料)のハーブティをいただきました。
ほんの少量のステビアがこんなに甘いとは驚きです。

爽やかな初夏のハーブティ

キュウリ・インゲン豆・茄子・珍しい白なす

紫キャベツ・アティチョーク(西洋あざみ)・ズッキーニ
TTPのこともあり後継者が更に減るのではという不安もあるが、石井さんは若手の就農者が増えることに期待しています。
自分がやっている農業が他の若い人たちに楽しく見え、やってみたいと思ってもらえる様にと考え、スローフードにも取り組んでいます。

紫玉ネギ・ジャガイモ
一方で新規就農のネックになっているのが土地探しが難しいなどの問題です。遊休地の貸し出しなどやりやすいシステムを作ることが必要でまだまだ課題が多いとも言えます。
石井さんが今取り組んでいるのが、都市部の人たちに農園へ来てもらい実際に見て触れて感じてもらうことです。
そのために野菜の収穫体験やとれた作物でのバーベキューなど、いろいろやってみて農業のファンを増やしたいと考えています。
石井さんはサラリーマンを経て就農。農業大学で学問的に農業を履修し、更に多くのことを農家の方から実体験を通して学び、7年前に本格的に農業を始めました。
今直面しているTTP(環太平洋連携協定)のことや農薬にも言及。農薬はだめという固定観念があるが、日本で使われている農薬は人体に悪影響を及ぼすものではないこと。
有機栽培のメリットは自然の養分をうまく使って栽培していて、大変日持ちの良い元気な野菜がとれること。
受講生の皆さん、石井さんが持参した西洋野菜の名前、食べ方を熱心に聞き、途中のリフレッシュタイムでは自家栽培のレモングラス、ステビア(甘味料)のハーブティをいただきました。
ほんの少量のステビアがこんなに甘いとは驚きです。
爽やかな初夏のハーブティ
キュウリ・インゲン豆・茄子・珍しい白なす
紫キャベツ・アティチョーク(西洋あざみ)・ズッキーニ
TTPのこともあり後継者が更に減るのではという不安もあるが、石井さんは若手の就農者が増えることに期待しています。
自分がやっている農業が他の若い人たちに楽しく見え、やってみたいと思ってもらえる様にと考え、スローフードにも取り組んでいます。
紫玉ネギ・ジャガイモ
一方で新規就農のネックになっているのが土地探しが難しいなどの問題です。遊休地の貸し出しなどやりやすいシステムを作ることが必要でまだまだ課題が多いとも言えます。
石井さんが今取り組んでいるのが、都市部の人たちに農園へ来てもらい実際に見て触れて感じてもらうことです。
そのために野菜の収穫体験やとれた作物でのバーベキューなど、いろいろやってみて農業のファンを増やしたいと考えています。
2012年06月06日
◆野菜の力 −末次自然農園−
農業農村体験ツアーの打ち合わせに城島町青木島の末次自然農園へ行きました。

アスパラガス栽培ハウスと田んぼを見た後で農業体験農園へ移動。
今年3月にスタートし3ヶ月目を迎えたひと区画30㎡で35区画の広さの農園です。
トマト、茄子、キュウリ、ズッキーニ、スイートコーンなどの夏野菜を始めジャガイモ、人参、時無大根、カボチャやバジリコなどハーブ類までたくさんの野菜が青々と育っています。

黄色ズッキーニ
年間40種類を作付けし、何を植えるかいつ植えるかは末次さんが決めています。見ていると麦の中にカボチャがあったり、大根やキャベツとレタスが混ざっていたりと少し変わった植え方です。
尋ねてみると、レタスはモンシロチョウがいやがるので、モンシロチョウが卵を産みやすいキャベツ、白菜、大根と一緒に植えておくのだそうです。レタスが持つ虫除け効果をうまく使っています。
これは「コンパニオンプランツ」と言って、植物同士の共生を目指した作り方で、作物同士が互いに良い影響を与えるやり方です。
野菜同士もそうですが、畑の周りを囲む様に月桂樹とオリーブを植え始めていて、この二つの組み合わせは強力な作用があるのでコンパニオンプランツとして畑全体を守る役割をします。

麦に囲まれたカボチャ
農薬に頼らず植物に備わっている力を活用した野菜作りを目指しています。
土と遊ぶ楽しさ、自分で野菜を収穫し食べる楽しさを体験できる自然農園です。
熱心な人は週3回は来て手入れをしています。
時々はアスパラや間引き菜の試食会もして交流を図り、7月は作業後にそうめん流しをする予定。
農園で生まれるコミュニティ。
それが作物と一緒に大きく育っていけばと願っている末次さんでした。

アスパラガス栽培ハウスと田んぼを見た後で農業体験農園へ移動。
今年3月にスタートし3ヶ月目を迎えたひと区画30㎡で35区画の広さの農園です。
トマト、茄子、キュウリ、ズッキーニ、スイートコーンなどの夏野菜を始めジャガイモ、人参、時無大根、カボチャやバジリコなどハーブ類までたくさんの野菜が青々と育っています。
黄色ズッキーニ
年間40種類を作付けし、何を植えるかいつ植えるかは末次さんが決めています。見ていると麦の中にカボチャがあったり、大根やキャベツとレタスが混ざっていたりと少し変わった植え方です。
尋ねてみると、レタスはモンシロチョウがいやがるので、モンシロチョウが卵を産みやすいキャベツ、白菜、大根と一緒に植えておくのだそうです。レタスが持つ虫除け効果をうまく使っています。
これは「コンパニオンプランツ」と言って、植物同士の共生を目指した作り方で、作物同士が互いに良い影響を与えるやり方です。
野菜同士もそうですが、畑の周りを囲む様に月桂樹とオリーブを植え始めていて、この二つの組み合わせは強力な作用があるのでコンパニオンプランツとして畑全体を守る役割をします。
麦に囲まれたカボチャ
農薬に頼らず植物に備わっている力を活用した野菜作りを目指しています。
土と遊ぶ楽しさ、自分で野菜を収穫し食べる楽しさを体験できる自然農園です。
熱心な人は週3回は来て手入れをしています。
時々はアスパラや間引き菜の試食会もして交流を図り、7月は作業後にそうめん流しをする予定。
農園で生まれるコミュニティ。
それが作物と一緒に大きく育っていけばと願っている末次さんでした。