2014年10月02日

◆まぼろしの川茸

福岡に日本で唯一の食材があることをご存じですか?

昔は久留米で熊本でも自生しているのがよくみかけられていた
川茸(学名スイゼンジノリ)という川のノリ

湧き水の流れる川に自生するスイゼンジノリは日本固有の原始藍藻類で
5億年もの昔から地球上に生まれ酸素を供給し続けているといわれます

現在では朝倉市の黄金川にのみ自生する川ノリ

まぼろしの川茸
そんな川茸を知るセミナーが開催されました

川茸のことを伝える、遠藤金川堂の遠藤社長

遠藤家は浅井長政の妹が嫁いだという家柄だそうで、川茸は江戸時代に遠藤家の6代目が川にある苔を口にし食用として研究したことから食べられるようになったそうです

まぼろしの川茸

まぼろしの川茸
川茸を一キロ使って出来る乾燥川ノリ
『寿泉苔』
この川ノリが将軍に献上され秋月藩を潤したことで川の名前が黄金川と名づけられたとか

まぼろしの川茸

その歴史250年、遠藤家以外のものが立ち入ることを禁じた石碑がのこり、農業用水や生活排水が入らないように区画された川からとれる川茸で今も変わらぬ製法で自然乾燥で1枚1枚つくられています
まぼろしの川茸
歴史を感じる1品

1日に20枚しかできない貴重なものです


そんな川茸の歴史と現状を学び、実際に味わいました
まぼろしの川茸

遠藤さんの奥さまから料理の説明
まぼろしの川茸

川茸と寿泉苔を使ったランチ
まぼろしの川茸
昔ながらの使い方と、現代風の料理
まぼろしの川茸
寿泉苔のミルフィーユ風
まぼろしの川茸
とても美味でした(^-^)

                     
そんな川茸は現在、環境の悪化により昔の10分の1しか収穫できなくなっているそうです

その要因としてあげられるのが湧き水の減少

上流にダムが出来、生活用水、農業用水としてくみあげられ減少する地下水
水の大切さと重要性を改めて感じました

サクランという物質やレアメタルをとりこむ性質が解明され、まだまだ可能性を秘めた食材川茸

環境とともに未来に残していきたい食材だと感じました
遠藤さんありがとうございました

遠藤金川堂HP http://kawatake-endo.com/

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Posted by りじ at 14:19│Comments(0)SF講座
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