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2014年11月09日

◆食育フェスタ2014


昨日今日と久留米食育フェスタが開催されました(^-^)


食や農業や環境の展示が盛りだくさん

体験ブースでは

信愛女学院の学生による久留米のお米で飾り巻き寿司作り



スローフード協会筑後平野からは
会員のインザガーデンの執行さんによる
JAにじ田主丸産ほうれん草ピューレ、スープを使った料理教室

ほうれん草のパンケーキと

ほうれん草のスムージー

写真はないけどほうれん草のニョッキも




おとうふや凜さんによる豆腐作り入門が開催





みそマザーズの
家庭でかんたん手前みその歌が耳に♪

  


Posted by りじ at 15:11Comments(0)食育関連事業

2014年10月02日

◆まぼろしの川茸

福岡に日本で唯一の食材があることをご存じですか?

昔は久留米で熊本でも自生しているのがよくみかけられていた
川茸(学名スイゼンジノリ)という川のノリ

湧き水の流れる川に自生するスイゼンジノリは日本固有の原始藍藻類で
5億年もの昔から地球上に生まれ酸素を供給し続けているといわれます

現在では朝倉市の黄金川にのみ自生する川ノリ


そんな川茸を知るセミナーが開催されました

川茸のことを伝える、遠藤金川堂の遠藤社長

遠藤家は浅井長政の妹が嫁いだという家柄だそうで、川茸は江戸時代に遠藤家の6代目が川にある苔を口にし食用として研究したことから食べられるようになったそうです




川茸を一キロ使って出来る乾燥川ノリ
『寿泉苔』
この川ノリが将軍に献上され秋月藩を潤したことで川の名前が黄金川と名づけられたとか



その歴史250年、遠藤家以外のものが立ち入ることを禁じた石碑がのこり、農業用水や生活排水が入らないように区画された川からとれる川茸で今も変わらぬ製法で自然乾燥で1枚1枚つくられています

歴史を感じる1品

1日に20枚しかできない貴重なものです


そんな川茸の歴史と現状を学び、実際に味わいました


遠藤さんの奥さまから料理の説明


川茸と寿泉苔を使ったランチ

昔ながらの使い方と、現代風の料理

寿泉苔のミルフィーユ風

とても美味でした(^-^)

                     
そんな川茸は現在、環境の悪化により昔の10分の1しか収穫できなくなっているそうです

その要因としてあげられるのが湧き水の減少

上流にダムが出来、生活用水、農業用水としてくみあげられ減少する地下水
水の大切さと重要性を改めて感じました

サクランという物質やレアメタルをとりこむ性質が解明され、まだまだ可能性を秘めた食材川茸

環境とともに未来に残していきたい食材だと感じました
遠藤さんありがとうございました

遠藤金川堂HP http://kawatake-endo.com/  


Posted by りじ at 14:19Comments(0)SF講座

2014年09月11日

◆今月開催イベント

先日8日にスローフード協会筑後平野のお店でショウガ農家さんによる
ショウガのワークショップが開催されました(^-^)

ワークショップの様子→
http://ameblo.jp/osyareyasai/entry-11923194599.html


今月もいろいろとワークショップやイベントの予定がはいっています

すでに日程が決まっているもので東町農園で開催予定が

9月13日 ひやおろしの会
    
日本酒のひやおろしが解禁されました
その魅力を平川理事長が皆さんと一緒に飲むながら語り尽くします


9月16日 城島の創業100年の老舗田中製麺さんによる店頭販売



9月25日 素材よろこぶ調味料のイロハ♪
    ~お塩編~
40種類のお塩を味比べ
(ランチ付きの分はすでに満員になりましたので、申し込みが多い場合はお茶付きの2部もおこないます)
味の箱根「潮カツオ」も味見会をする予定


9月30日 250年の歴史、川茸を味わう

今では朝倉の黄金川にしか自生したものは見られないという絶滅危惧種スイゼンジノリ
その中でも歴史の中で遠藤金川堂が扱うものだけが川茸と名乗ることが許されたといわれています
生活排水や農業用水が流れいらないように管理されてきた川で自生する川茸

その魅力を遠藤さんに足を運んでいただき、お話をきき川茸のランチを味わいます、


他にも
9月23日 タネとあそぼう♪種とりワークショップとタネの話(予定)

と日程がまだ未定ですが味覚のワークショップ~日本酒~が開催予定です


お問い合わせは東町農園まで  


Posted by りじ at 11:04Comments(0)SF体験講座

2014年09月05日

◆味覚のワークショップ~お豆腐~

8月31日に
スローフード協会筑後平野のお店東町農園で

味覚のワークショップ第3回~お豆腐~
が開催されましたニコニコ


講師は久留米でおとうふ屋を一から開業した、『おとうふや凛』の堺さん

スローフード協会筑後平野の会員になりかたつむり

会員の農家さんのところで大豆の栽培も学び

豆腐やさんで修行したのちに、2年前に自分が大好きなお豆腐のお店を開業したこだわりの豆腐職人ニコニコ

そのこだわりは豆腐にもあらわれ、地元の大豆と耳納連山の伏流水からなる地下水とにがりだけでできる昔ながらの味わいになっています

そんな堺さんにお願いした『お豆腐』の回




豆腐と大豆の話からはじまります

豆腐の腐の字は中国ではプルンとしたものをさすことや


奈良時代から平安時代にかけて遣唐使として中国に渡った僧や学者たちが、豆腐の作り方を教わって日本に持ち帰ったというこという説があり
日本でもっとも古い豆腐の記録として平安の終わりごろに書かれた奈良・春日若宮の神主の日記に「唐府」と書かれてあったことなど歴史の中の豆腐について学びました


そして豆腐の原料となる大豆の話

大豆は紀元前3000年前から栽培が始まっており
日本に入ってきたのは弥生時代


豆腐の発見は大豆の食べ方の模索から
大豆をどうやって食べるのか?

①すりつぶしてみた → 食べれない叫び

②すりつぶしてみたものを煮てみる → 甘い香りがしてきたがまだ味がむっ

③海水を加えてみた → 固まって豆腐ができたにひひビックリマーク


そうして日本にも伝わった豆腐は、江戸時代には『豆腐百珍』という書物がでるほど馴染みの深いものに発展しました富士山


現在の大豆の現状はほとんどが輸入品で国産大豆は8%

大豆をあつかっている業者の話によると輸入されている大豆のうち18%が遺伝子組み換えでない大豆で、国の方針で来年からその割合が15%なるとか

遺伝子組み換え大豆の割合が増えるってあせる


また、別の形で間接的に遺伝子組み換え大豆の量は年々増えており

外国産の大豆は大豆油を搾るために作られているものが多く、国産大豆に比べると油分が多いもので
その大豆油の搾りカス(大豆カス)が大豆の産地であり、鶏肉の産地であるブラジルで鶏さんのエサとして消費されているそうです


他の国でも飼料として大豆カスがほしくて上がっている大豆の値段、、、
しかし大豆油の値段はかわらずだとか


直接的、間接的にみると知らないうちに遺伝子組み換え大豆をたくさん食べてる日本あせる


油分が多い輸入大豆だけでできる豆腐の味は昔ながらの豆腐の味とは別物

国産大豆でつくるこだわりの豆腐やさんでも、コクをだすために輸入大豆を加えることがあるそうで
国産大豆とにがりだけで美味しいお豆腐を提供する凛さんはやはり凄いと思いましたニコニコ


豆腐で気になる凝固剤や消泡剤、にがりの話も聞き応えのあるもの


豆腐の話を一通りきいた後は
家庭でできる簡単豆腐作り音譜


使うにがりは腎臓に影響のある成分を取り除いた天然にがり
スローフード協会筑後平野の会員の丸富さんがあつかっている、医療にも使われているもの




豆乳とにがりを混ぜ混ぜ



●凛さんのにがりと国産大豆のみのもの

●市販の木綿豆腐で凝固剤や消泡剤の記載がちゃんとされてるもの 

●記載が豆腐用凝固剤で省略されてるもの

の3つを食べ比べ



みんな一発で凛さんの豆腐をあてました
やっぱり不純物があると不自然な味がガーン


省略して記載OKの意味がわからない~汗
勉強になりました


そして手作り豆腐の完成ニコニコ

できたてホヤホヤ


やさしい大豆の甘さが口の中に広がります
これがいちばんウマイにひひ音譜


最後は豆腐の製造過程を



昔ながらの製造と
現代的な工場での製造を映像で目


豆腐を学び豆腐を見る目がかわる
解りやすいワークショップでした
堺さん、ためになるお話ありがとうございましたニコニコ  


Posted by りじ at 16:16Comments(0)SF講座

2014年08月27日

◆調味料の教室はじまりました(^-^)

おはようございます(^-^)

スローフード協会筑後平野副理事のゆたかです 

昨日から協会のお店『東町農園』にて
調味料の教室【素材よろこぶ調味料のイロハ♪】がはじまりました♪

第1回はお醤油です


スマホでとったらパソコンで
写真のサイズが合わなかったので別ブログからリンク

http://ameblo.jp/osyareyasai/entry-11915844041.html

次回の【素材よろこぶ調味料のイロハ♪~お塩~】は9月25日を予定してます

調味料の基本的な事から選び方まで事学んでいきましょう
  


Posted by りじ at 10:13Comments(0)SF講座

2014年08月12日

◆久留米の菌ちゃん先生

先日の日曜に、スローフード協会筑後平野の会員の白仁田さんのお店「おなか元気野菜まんまる」さんにて『第1回菌ちゃん野菜応援団全国交流会inふくおか2014』
が開催されました



白仁田さんは平成19年から久留米市の食育の活動で、市内の保育園や小学校で菌ちゃん野菜の活動をされています

菌ちゃん野菜とは生ゴミを土に返し菌を増やすことで元気に育つ野菜のこと
農薬や化成肥料なんかの化学的なものをいれこまない、命の循環で育つ野菜です
菌や土にふれることで子どもたちの食育や環境教育に役だち全国的な広がりをみせています

その活動を知るため会に潜入



ちょうど10月に朝倉にオープンするアグリガーデンスクールの校長の話が行われていといました

廃校になった朝倉農業高校を利用した、脱サラして農業を目指すかた向けの学校で元気野菜以外にも雑草学や在来作物、流通など様々な取組があるようでいきなり興味がある話に出くわしました

続いて『赤坂元気プロジェクト』の話

菌ちゃん野菜を広める『大地といのちの会』
その会員である福岡の赤坂公民館の主事さんが、赤坂小学校と行っている食の取り組みです

小学4年生の子どもたちに食と体つくりの話をし
大地といのちの会が提唱する項目(旬の野菜を食べる、30回噛む、出汁をちゃんとしたものを使う、イリコを食べるなど)を4週間おこないデータを残すという取り組み

5年目になるそうで、毎年ということで子どもの低体温と便通が改善され、寝起きが悪い・疲れやすい・集中力がない・イライラする・怒りやすいなどが改善され好評を得ているというプロジェクト

食べ方、ミネラル、心の在り方について考えさせられる話でした(^-^)

そして元気野菜の研究の話



元気野菜(菌ちゃん野菜)も徐々に科学的な研究が行われているそうで
福岡教育大学の平尾健二先生と、九州大学の持続的可能な社会のための決断科学センターの比良松道一先生による検証結
果が発表されました

菌ちゃんの働く野菜は日持ちもよく、味も香りも栄養価も高まるようです

事例発表の後は分科会


白仁田さんと取り組まれている小学校・保育園での菌ちゃん野菜食育活動について話を聞いてきました


元々は給食の現場で出る大量のたべのこしをなくそう
残さないでほしいという想いから市の職員さん含め始まった、生ゴミを生かす菌ちゃん野菜活動

継続していくことで、食べ物の大事さが伝わり今では町で出会うと「菌ちゃん先生」と呼ばれるそうです

菌の力でムダもなく栄養たっぷり
菌ちゃん先生すごいですね

親睦会後の一枚


美女に囲まれいい笑顔でした(^-^)


  


Posted by りじ at 05:37Comments(0)会員紹介

2014年08月03日

◆いのちのスープを楽しむ会

8月になりセミの鳴き声も大きくなり夏という感じになってきましたね

1日に『いのちのスープ』を楽しむ会が東町農園で開催されました(^-^)


いのちのスープ

辰巳芳子さんの映画『天のしずく』の上映会のあと、辰巳さんのスープを学んだ東町農園カフェの野田さんによる「いのちのスープ」を味わう

そんな会です


『天のしずく』上映会


平川理事長の挨拶からはじまります

いきなりしょっぱなから音が小さくて聞こえないというトラブルが発生しましたが


皆さん静かにききいっていただきました

(事前確認不足でもうしわけありません(^^;)

辰巳さんの手仕事がいろいろと映し出され、梅干しを作っている姿や、ていねいにスープをザルで裏ごしする姿、大切な人の姿や、スープをのんで喜ぶ人びとの姿がありました
終末期医療の患者さんも素材の味を感じるスープに元気をもらっている姿も

「ヒト」が「人」になろうとすることは
宇宙・地球・風土と一つになること

食すことは命への敬畏
食べ物を用意することは命への祝福

これは映画の中に出てきた言葉です

しっかりしたとした素材で手間隙かけてできたスープを、大切な人に味わってもらう
それはまさに「いのちのスープ」
食といのちについて考えさせられる映画でした

そんな辰巳さんのスープは、全国の辰巳さんがよく知る生産者さんが支えているそうです
素材は昔ながらの無農薬の野菜だったり、キノコであれば原木のものだったりと選ばれたもの

上映会のあとはカフェ担当の野田さんが前日から仕込んだいのちのスープを味わいます(^-^)
野田さんは「いのちのスープ」を学ぶために福岡から鎌倉に通ったそうです


野田さんからスープの説明

映画の中で辰巳さんがつくられていた玄米のスープ、昨日から仕込んだ玄米をみせていただき作り方のポイントなど教えていただきました


素材は玄米と昆布と梅干しだけ

一つずつすくい皆さんに


玄米のスープ


トマトのスープ


ニンジンのスープ

の3つのスープ

みんなで交流しながら味わいました(^-^)

どれも素材の味がイキイキして体に染み渡ります


スープを味わったあとは自己紹介まじえてお話
「いのちのスープ」を学ぶきっかけなど話していただきました


親御さんの介護の場で病院の流動食ではなく、美味しいものを味わってもらいたい
それがきっかけで「いのちのスープ」の辰巳さんの事を知ることになる方が多いようです



一人の人に尊重・感謝・労いを
「いのち」と直面する人に
それが大切なこと
与える食も大切な一杯を準備すること


映画の中で辰巳さんが言われてた言葉です

「いのち」について「食」についていろいろ考えさせられる会になりました

スープを作っていただいた野田さん、参加者の皆さんありがとうございました(^-^)


また、今回キャンセル待ちになってしまった皆さん、いのちのスープの会を今後も開催していきますのでよろしくお願いします(^ー^)

ゆたか  


2014年07月28日

◆第2回味覚のワークショップ

東町農園で第2回目となる味覚のワークショップが開催されました

講師は私、ゆたか農園の石井がつとめさせていただきました♪

今回の味わう味覚は【トマト】


前日、野菜の発送の中で収穫した中から数品種と、市販のトマトを食べて味の違いを学びます


まずは、ウェルカムドリンクの自家製の紫蘇ジュースからはじまり

トマトの原産地から日本にどのようにしてはいってきたのか、その歴史とそこにある食文化について説明

トマトの効能やうまみ成分の話の中で日本と西洋の食文化の違いにふれた後、6種類のゆたか農園の固定種のトマトと、市販の日本のトマトを味わっていただきます

固定種のブラックが一番人気で、市販のトマトを食べると食べなれたいつもの味だという声も。食べ比べると味の違いがわかって楽しいと喜んでいただけたようです(^-^)

日本のトマトが消費されるようになった背景と、海外のトマトとの違いを話しトマトの種の話と自家採種した種を見学

その後、アメリカのグリーンゼブラのフライドグリーントマトを

味わっていただきました
美味しいと好評が♪

最後はイタリアントマトと市販のトマトのトマトパスタを食べ比べ

平川理事長にうでを振るっていただきます


みんなでトマトパスタを食べ比べ、味の違いを楽しんでいただきました


御参加された皆さん、暑い中ありがとうございました(^ー^)

平川理事長も調理ありがとうございます!


食の文化と味覚を味わう味覚のワークショップ
次回第3回の味覚のワークショップは【お豆腐】です

8月の暑い時期は冷奴がぴったりの季節
昔ながらのてづくりお豆腐を提供する『おとうふや凜』さんによる、豆腐の話と食べ比べを開催します。豆腐の違いいろいろ学べますよ(^-^)

開催日はまたあとで

ゆたか
  


Posted by りじ at 08:31Comments(0)

2014年07月23日

◆矢部村のお茶の千代乃園さん

講師は今年から新しくスローフード協会筑後平野の会員りなられた、矢部村のお茶生産農・『お茶の千代乃園』の原島さん

原島さんの旦那さんは日本茶インストラクターで、原島さんは茶育指導士としても活動されています

そんな千代乃園さんのお茶を使ったお茶の講座

お茶の効能やおいしい飲み方
また、飲むだけではもったいないお茶の栄養をとる食べ方を学びます

使用されるのは千代乃園さんの緑茶

千代乃園さんの茶畑は標高600メートルの準高冷地にあり、その気候を利用して発酵させた良質な有機堆肥で減農薬で栽培されたお茶で、自家製のお茶のみを使用されています

ベニフウキの緑茶をおいしいいれ方でいただきます


ベニフウキは花粉症に悩む旦那さまが花粉症にも効果があるということで鹿児島から導入されたお茶で、メチル化カテキンをお茶の中で一番含むとか

実際に花粉症の季節にこのお茶を飲むことで、旦那さんの花粉症が軽減し山の中で元気に農作業にいそしまれているそうで

通常のお茶に比べちょっと苦味があるということでしたが美味しくいただけました♪

夏におすすめの水だし緑茶


などいろんないれ方でお茶を味わいます

水の温度、お湯の温度で、また注ぐ器でまったく味わいが変わるお茶
やっぱりペットボトルで飲むより茶葉でいれたお茶がおいしいですね(^-^


日本の緑茶の歴史は800年以上昔から
健康保持のために有効な成分がたくさん含まれていることが明らかになっているそうで

・お茶のカテキンに含まれる抗菌作用は強力な殺菌作用がありO-157を撃退するほど

・発ガンの抑制

・老化予防

・虫歯予防や口臭予防

・疲労回復作用や眠気をとる作用

などがあることが分かっています

日本には
・朝茶に別れるな
・朝茶は三里行ってものめ
・朝茶は七里帰ってものめ
・朝茶は福が増す

など、朝にお茶を飲むことを勧めていることわざがたくさんあり
特に、朝食前に飲むお茶
これを飲むとその日の災害を免れ、福を得ることができるという話も納得です(^-^)


飲んで楽しんだお茶ガラも残さずいただきます

ごはんにまぜまぜして

お茶にぎり!

おいしくいただきました(^-^)

お茶には水溶性の栄養(ビタミンC、カテキン、カフェイン、タンニン、葉酸)以外に、脂溶性の栄養、βカロテンや食物繊維が含まれます

飲むだけでは抽出されない栄養を食べることでゲット



お茶のおいしい保存方法や料理方法、活用方法をいろいろ学び

お茶マヨネーズをつくって、ポテサラをつくったりしました
油とあわせることでカロテンの吸収力もアップ♪



ワークショップ後はお茶料理でランチ
緑茶入りクリームパスタに、お茶の葉入り鳥ハム、お茶マヨのポテサラ

パスタはジェノバみたいな風味でほのかに感じるお茶の苦味がアクセントに(^ー^)

お茶は緑黄色野菜ともいえお茶の粉末を加えることで栄養アップができますね


今回のワークショップで使われたお茶の千代乃園さんのお茶
料理用の粉茶はベニフウキの次にメチル化カテキンの多い品種を使用しました

お茶の千代乃園さんウェブサイト
www.yokaochacom/


東町農園にも出されてるそうです


お茶の千代乃園さんの茶育指導士原島さんのお茶のワークショップ
今後も東町農園で開催していきます

原島さん、ありがとうございました(^-^)


ゆたか  


Posted by りじ at 17:37Comments(0)会員紹介

2014年07月22日

◆新理事紹介



5月よりスローフード協会筑後平野の体制が新しく変わり
理事長含め理事が全員若い世代にバトンタッチしました(^-^)

新体制の理事の集合写真

スローフード協会筑後平野3代目理事長平川武(右下、筑後の日本酒のすぺしゃりすと)の元、四人の理事を中心とし新体制の活動をおこなっていきます

左上から
梅本貴史(無農薬・減農薬の八百屋さんkitchengarden運営)
http://kodawarigohan.jp/

西村利枝(cocochiカフェアイドル)
https://m.facebook.com/cocochicafe

石井豊勝(無農薬野菜ゆたか農園)
https://facebook.com/yutaka014831

左下

堺定浩(手作りおとうふや凜店主)
https://m.facebook.com/otoufuya.ring

です


スローフードは食や食文化について根源的に考えることを目的に
イタリアではじまった運動です


現在、西鉄久留米前商店街内『東町農園』にていろいろな食や食文化のワークショップを開催を企画し、開催しています

8月から調味料(醤油、味噌、砂糖、塩、酢、油など)の専門家をよんだ調味料の教室も毎月開催していきます
調味料の味を比べ選び方、使い方を学ぶ教室です

調味料のイロハ学んでいきましょう

よろしくお願いします(^-^)


  


Posted by りじ at 06:20Comments(0)

2014年07月03日

◆味覚のワークショップ

味覚のワークショップ第2弾
~トマト~



が今月27日にスローフード協会筑後平野のお店、『東町農園』にて開催されることになりました(^-^)


スローフードとは?

日本では運動の本質が理解されないまま「スローフード」という言葉だけが一人歩きしてしまうという状況が発生しました
イタリアで始まった「スローフード」の運動は、食生活や食文化を根本から考えていこうというもの

この運動では

①伝統的な食材や料理方法を守る
②質のよい食品やそれを提供する小生産者を守る
③子どもたちを含め、消費者に味の教育を進める

というテーマを掲げています

①~③のミッションの元で、活動しているのがスローフード協会です

近年、流通や販売方法の高度化、ライフスタイルの変化、さらにはグローバリゼーションの影響により食の画一化が進んでいます

食料供給の多様性を守るため世界各国の協会支部では生物多様性の保護、味覚教育、生産者と消費者を結ぶ取り組みをおこなっています

今回の味覚のワークショップはその取り組みの一つ

今まで筑後平野では開催してなかった味覚のワークショップを、新体制からはじめることにしました

私たちが口にするものがどこから来てどう伝わったのか、その食べ物の歴史に触れ、実際に食べて味わいつつ味覚を学んでいきます

講師は1回目と同じゆたか農園さん
1回目のジャガイモでは


色とりどりのジャガイモ六種類を


ジャガイモの歴史から学んでいきました
意外にも、メークインや男爵は最初の頃に日本に伝わり今もなお愛される歴史の深いジャガイモでした


メークイン、男爵、キタアカリ、インカの目覚め、グランドペチカ、アンデスレッドの6品種を茹でて、炒めての味比べ

普段自宅でやらないジャガイモの味比べ、第1回目の皆さんに楽しんでいただけたようです(^-^)

第2回目の味覚のワークショップに使われるトマトはゆたか農園さんの固定種のトマト
数品種は自家採種したトマトだそうで、市販の栽培種のトマトとの味比べもありだそうです

日時7月27日11:00~14:00予定(ランチ付トマトソースでパスタの予定)
定員10名(要予約になります)
会費2000円
場所/ 東町農園(西鉄久留米駅前商店街内)


只今、小麦粉のワークショップや調味料のさしすせそのワークショップも企画中です
食のこと興味ある方はどうぞ(^-^)/  


Posted by りじ at 11:10Comments(0)SF講座

2014年06月29日

◆季節の漬け物つくり~梅~

先週22日にスローフード協会筑後平野主催で久留米の商店街内『東町農園』にて
 
【季節の漬け物つくり】第1回目
~梅干し~を開催しました

梅干しの原材料は梅・塩・紫蘇の三点だけ
ちゃんとした塩分濃度でつければ、他に保存料や着色料、酒精(アルコール)なんか必要ありません(^-^)

今回の梅干しつくりは材料からこだわりました

梅は当日の朝に小郡市で環境に優しい農業をされてる、農業生産法人グリーンハンズさんの梅園にて無農薬の梅を収穫


無農薬ということで傷もあり、なかなか選ぶのに時間がかかります

梅ちぎりもなかなかの重労働




塩も福岡の糸島の海水で
天日干しでできる
『またいちの塩』のあら塩を調達

梅干しにあら塩を使うとニガリ成分も含む塩なので、まろやかな塩気に仕上がります

今回は参加者の皆さんに梅の歴史・活用法・梅干しに効能を学んでいただき、最初の行程である下漬け(塩漬け)をおこなっていただきました


梅の原産地は中国で薬や調味料として活用され、日本には奈良時代に伝わり一般に広く栽培が広まったのは江戸中期から

昔から“梅はその日の難のがれ”といわれるほど病気の予防や健康増進には欠かせないものといわれ、戦国時代には兵糧丸として梅干しの果肉を丸薬状にしたものがつくられ、戦地でのどをうるおしたり、泥水を飲んだ時の病気の予防薬として重宝されてきました

梅干しにはクエン酸、リンゴ酸、コハク酸などの有機酸が含まれ、食欲増進や消化促進、疲労回復、殺菌、防腐作用と様々な効能をもちます

梅干しに含まれるベンズルアルデヒドや安息香酸は強力な防腐作用をもち、抗生物質の無かった頃の日本では下痢、腹痛のみならず腸チフスや赤痢にも梅干しが用いられてきました

風の時には、梅干し2個を黒焼きにしたものを熱湯に注いで飲むとよく

二日酔いや乗り物酔いには梅干しを熱いお茶に入れて飲むとよいとされます

これは梅干しが血液を弱アルカリにし、サラサラにしてくれることと関わりがあるのかもしれません
ちなみにこの効果は加熱すると上がり、減塩のために塩抜きするとダウンするといいます


そんな素敵な伝統保存食梅干しを手作りで

この日は茅野舎の長野おばあちゃんの現代風にアレンジしたつくり方で、昔ながらの塩分濃度の塩漬けをおこないました



こつはビニールの中で梅がカビないように梅酢に常に触れさせるように3日に1度かき混ぜること

重石も不要の簡単梅干しつくり

あとはしっかりついたら“天日干し”して“紫蘇漬け”にするだけ


塩漬けしてあがった“白梅酢”はごはんに混ぜて炊いたり、酢の物やマリネ、即席漬けのベースやお醤油かわりに使える万能調味料

『塩梅をみる』ということばは塩と梅酢の味加減が美味しさの決め手だった昔の調理の味付け加減をいうことばで、体の具合や健康状態のよしあしを指すことばとして知られています

梅干しを使った夏にうれしいレシピつきの資料を持ち帰っていただきました

添加物のない手作りの伝統保存食『梅干し』家庭で大事にしていきたいですね(^-^)


次回の【季節の漬け物つくり】は植物性発酵食の力、ぬか漬け&水キムチつくりを予定してます  


Posted by りじ at 06:30Comments(0)

2014年06月01日

◆ブログ再開です!

6月は花が咲き終え、野菜たちが種を残す季節

新しい種はその育ってきた遺伝子を、次世代に繋ぐという大事な役割をもって生まれてきます

世代を越え受け継がれるもの

後世に残していきたいもの

命をささえる母なる大地


2013年度の総会が終わり、2014年度は理事長、副理事ふくめ30~40代の若い世代へとバトンタッチしました

前任の方々の想いを受け継ぎ、また新たな力を加えスローフード活動に取り組んでいきます

スローフード協会筑後平野に興味をいただき、HPやブログをチェックいただいている方には、更新がとまっていて大変ご迷惑をかけておりますm( )m

HPをリニューアルするという話がでて以降止まっている現状があり、今後いつ稼働するのか見通しがたたないということが判明しました

今後の情報発信はこのブログとFace bookページ『NPO 法人スローフード協会筑後平野』にてお知らせさせていただきますので、今後ともよろしくお願いいたします


チコリーの花が咲きました

副理事 石井  


Posted by りじ at 09:26Comments(0)

2013年03月26日

◆農業体験 アスパラ収穫と味噌作り体験

春うららかな筑後平野、れんげの田んぼやクリークがあり筑後の農村の原風景が残っている大木町の中島農産に福岡の農業応援ファミリーの皆さんがやってきました。
今日の農業農村体験はアスパラ収穫と調理、味噌作りです。



まずは中島農産、中島宗昭さんから農業への取り組み、アスパラの話しを聞きます。


*中島農産の合鴨米、長寿梅、合鴨米の米粉、健康豚ソーセージ、石臼小麦粉、万能だれ

大木町はあまおうやキノコなどの産地として知られているが、そのキノコの収穫後の菌床を豚舎に敷き詰め、糞尿と混ざったものを熟成させ堆肥作りを行っている。
アスパラ、イチゴ、ナス、桃、ぶどうなどの堆肥として年間600トンが使われ、それでも足りない程だ。
合鴨を使った米作り、循環センターで出来た液肥を使った米作りを行ってる。
道の駅おおきでは会社を立ち上げてレストランを運営している。
消費者の方達との交流にも力を入れていて、毎年11月頃の収穫祭には多くの人が訪れる。



今日収穫するアスパラについては、平成11年から取り組み始め自家堆肥で栽培し、県内でもトップの収量を上げている。
アスパラは地中海東部あたりが原産地と言われていて、大木町では2〜3月下旬の春芽、夏芽、秋芽と年に3回収穫出来る。
一番美味しいのが今日収穫してもらう春芽で、冬の間養分を溜め込んでいるのでとても甘い。



アスパラの採り方はハサミで根元から切り取るが、短い物は切らずに27cm前後のものがちょうど良い長さだ。小さい芽を踏まない様に、根ごと抜くと次は生えないので抜かない様に気をつけて採るなどの注意を受けてから2棟のハウスに入った。
中島陽子さんにアスパラは根元が固くても皮をピーラーで向けば柔らかいし、保存は立てたままにすると茎が曲がらずに保てる事なども教えてもらった。



その後は豚舎へ移動した。ここでは2200頭を肥育し6000頭以上を出荷している。地域資源活用でキノコの菌床に籾殻を混ぜて豚舎の床に敷き、子豚を入れる。糞尿は自然と吸収され浄化されるので匂いも少ない。
3ヶ月後の出荷後にそれを集めて更に熟成させ堆肥を作る。育てている3ヶ月間は糞尿をいっさい外へ出す事が無く、豚舎の管理も朝晩のチェックをする程で効率よく作業が出来る。



発酵作用で豚舎の床はオンドルの様に温かく、豚は鼻で土を掘り返す習性があるので自分たちで混ぜて切り返してくれるので自然と混ざり合って堆肥ができる。発酵熟成させた堆肥は農家用以外では道の駅で家庭菜園用に小口でも販売している。
このように地域にある廃菌床を活用し養豚を行うことで環境保全もでき、出来た堆肥は野菜作りに使われ、土に戻るという一連の流れとなっている優れた循環型農業を先駆的に行っている中島さんのお話は実際に現地で見てよく理解出来た。



お昼になり、アスパラの肉巻きを皆で作り、豚汁、キノコごはん、アスパラとキャベツの味噌和えとともにいただきました。



米も、味噌も豚肉も野菜もここで穫れた食材です。穫れたて、美味しい、そして安心して食べられる事は一番のごちそうなのだと実感した。



午後の味噌作りは、中島陽子さん率いるラディッシュの会(味噌蔵麹園)の皆さんに指導してもらう。
蒸し上がった大豆300gを手でしっかりと潰す。それに米麹600gを混ぜ、大豆の煮汁大さじ1を加えて雑菌が入らない様に袋の中でしっかり混合わせて作る。



出来た味噌を保存する容器は熱湯消毒した物を使い、味噌は押さえて空気を抜いておく。みそにラップを密着させ、消毒の意味でひと振りの塩を載せておく。容器のふたとして和紙をかぶせヒモで結び容器のふたを載せて保存する。
今日仕込んだ物は約3ヶ月熟成させ、6月中旬には熟成し美味しい米味噌が出来上がる。販売用には半年以上熟成させた物を出している。
この日使ったのは無農薬の合鴨米で作った米麹、味噌こしに残った米は柔らかくおいしいので一緒に食べると良いという説明にも納得した。
3ヶ月後に熟成するのが待ち遠しい。

現在中島さん達は7名のグループで味噌作りをしているが、発端は昭和63年に女性農業大学に入って学び、グループを作ったこと。青空市から始め直売所へと、農村女性の自立のためにと活動を広げていった。

消費者の方に冬場に「キュウリはありますか」と聞かれることがあるが、身体のためには季節の物、旬の物を食べることが大事だ。
日本の伝統食、発酵食品である味噌を作って20数年となるが、旬の物や地域の伝統食の良さを見つめ直して味わい、健康作りをしてほしいと願っているとのこと。



中島さんご夫妻から農と食への思いと地域資源循環型農業への取り組みを聞き、穫れたてのアスパラを味わった農業体験。
現地だからこそ見ることができ、味わうことが出来る貴重な体験となりました。
生産者の方に直接話しを聞き教えてもらうことで、筑後の農業と農産物への理解が深まることを目指して、今後も現地体験事業を進めて行きます。


お知らせ
今日は県のTV広報番組「福岡にリンク」の収録クルーも参加してのにぎやかな収穫体験となり、中島さんや子供達もインタビューを受けていました。
番組はTNCで4月7日8:55〜9:00に放映ですのでお見逃し無く。
  


Posted by りじ at 18:11Comments(0)農業体験講座

2013年03月22日

◆スローフード講座Vol.12 農事気象予測と作物生育予測 

桜満開の春の筑後から今年度最終回のスローフード講座をお届けします。

農事気象と作物生育予測についてお話するのは、イチゴやアスパラを始めとする農業指導と肥料販売、植物活性剤製造をおこなっている富松利夫さんです。
富松さんは常に新しいことに取り組んでいて今は焼酎粕液を活用した肥料作りなど資源循環型社会の形成について研究中です。
農業体験農園「笑顔農園」も運営し、自然栽培を目指して取り組んでいます。



また、活動として月(自然)のリズムを取り入れた農業指導を行い、生産者の方とともに農業に関わっています。
気象、月の周期と植物の生育については密接な関係があり、新月の頃植物は成長するが病気も出やすい。海中の珊瑚の産卵は必ず満月の頃に起こることはよく知られているが、満月の頃は生殖が活発となり虫の活動も活発となる。作物の定植には向かない。
産卵が満月頃に多くなるなら虫については満月から4〜5日後に害虫防除すると効果があり、これだと1ヶ月に1回の防除でも効果は大きい。病害予防は逆に新月頃を狙うと良い。



今月27日が満月だが、満月時には放射冷却が強く起き、春の遅霜が降りやすい。古くより「花冷え」という言い方がある。1昨年は3月下旬に寒が戻り、梨の花や茶にも影響が出たことがあった。
このように月の周期は動植物の生育に影響があり、太陽や金星の動きも同じ様に様々な影響がある。この他旧暦、中国古来よりの五行(木、日、土、金、水)という見方などを合わせて天候の傾向を読み取ることが出来る。
昨年は1月〜6月まで五行の「水」が続いていたが「山の木に船をつなぐようなこととなる」という昔の言い伝えのように昨夏の豪雨となって現れた。

1月〜2月の「寒試し」により1年の天候、風、雨、気圧などの傾向もわかる。
今年もかなり気象変動が起きやすく、春やや遅く遅霜もあり、初夏までは寒さも残り台風多くゲリラ的豪雨もある。6月は太陽と金星が交差するので不安定な天候になる。野菜を作る人は夏の後半、イチゴ、トマト、ナスの定植期頃、風雨に注意が必要だ。
又、夏の作物は夏の雨の温度で水やりを行うことが大事で、気温が22〜25度なら雨水は20〜22度となるので
水やりの温度も同じ様に上げてやる必要がある。特に室内の植物にはこの注意が必要だ。

今、三日月(*3月15日の講義時)で、植物の生育が活発となり病害が発生しやすくなっている。人も同じく体調不良になりやすいので、食事や健康管理に気をつけよう。
最後にプラスのイメージを持つと物事上手くいくことが多く、これは生活や考え方全てに言えると思う。周りの人に喜ばれる様に接すれば自分にもプラスで良く返ってくる。
植物にも声をかけ愛情を持って育てると答えてくれる。



これからも食べた人が笑顔になれる野菜作りを続けていきたいと話される富松さん。
気象と作物の生育の密接な関係とそれを有効に活用した農業についてのお話しを興味深く聞きました。
自然を観察することで気付くことが必ずあると言われた時、五感が弱くなっている現代の私達に必要なことだと強く感じました。


最後に、お知らせをひとつ。
4月6日(土)「さなぼり祭り」が開催されます。
会場は久留米市三潴町の「杜の蔵」で
酒粕焼酎の蒸留と堆肥作りを真近で見学できる催しです。
蔵の見学、焼酎の試飲販売、角打ちも楽しめます。

富松さんも会場にいますので、どうぞお出かけ下さい。
  


Posted by りじ at 22:18Comments(0)SF講座

2013年03月15日

◆筑後の生産者が語る「つば飛ばしぐっちょ!」Vol.3

3月1日(金)道の駅くるめ交流研修室でシリーズ3回目のつば飛ばしぐっちょ!を開催しました。

春の雨の中をお出でいただいた参加者の方たちに、道の駅くるめ内「ほとめき庵」のご飯、だご汁、切干大根の小鉢、高菜漬。「ミセスパスティ」のミートパイパスティ。「ゆたぁ~とカフェ・マイマイ」の森光牧場ジャージー牛乳ソフトクリームなどいずれも筑後の食材を使った昼食を味わってもらいました。

さて、本日のつば飛ばしぐっちょ、出演者は森光牧場の森光力さん。(有)丸富の富松利夫さん。百笑倶楽部の田中大輔さんです。
若手農業者、農業関係者3人が語る農業への思い、様々な取り組みなどをコーディネーターの田中美智子さんが聞き取ります。



ーまずは自己紹介をー

森光さん:5年前からアイスクリームの移動販売をしている。少量だがチーズも作っている。生乳生産は消費者とのコミュニケーションが出来ないのでなるべく交流できるようにしたいと思っている。

富松さん:生産者ではなく肥料の販売をしている。全国での肥料販売を通してイチゴは30年、アスパラは20年ほどかかわってきた。
生産現場を回ってみて、心の健康、体の健康、経済的な健康この3っが合わさって初めてうまくいくと思える。野菜を食べてニコッと笑顔が返ってきた時にやりがいを感じる。
また、昨年より体験農園を始めた。今年は無農薬、無化学肥料にトライしている。

田中さん:百笑クラブ主宰している。農業に就いて15年くらいで、前半は家業の植木作りをし、5年前より父親から合鴨農法での米作りを引き継いだ。久留米から福岡市内の範囲で消費者へ直接米を届けている。農業をしているとなかなか人に会えない。なるべく人に会いたいので今日はいい機会をもらった。

ー今回は若手の方に登場してもらった。祖父や父親より引き継いだ方たちだが農業にはスムーズに入られましたかー

田中さん:農業をすぐに継ぐことは考えていなかったので米へ渡った。代々続く農家の5人兄弟の長男としてのプレッシャーはあった。農学部へ入ったがスムーズに農業を始めることにはならず、近所に青年海外協力隊に行った人がいたので、普及センターに問い合わせると2年ほどのプログラムがあったので渡米した。
いろんな人の話を聞き農業は楽しいと思えてきた。自分で考え、出来たことが確かめられる。また今思うと、両親から「農業はきつい」とか「大変だ」とかいう言葉は聞いたことがなかった。



富松さん:新しいことに挑戦してきたことが良かった。曽祖父が西日本で始めてきゅうり栽培を始めたという家だったので「常に新しいことに挑む」ことは家訓として引き継いだ。今、新たに焼酎かすから肥料を作り始めている。常に新しいことに挑戦し、地域に残していけたらと思う。「農業は楽しい」ということを前向きに言いたい。

森光さん:3代目で、10年前20歳から農業に入った。両親は継いでくれとは言わなかったがその気持ちは感じていた。高校は国際クラスで英語を学び、進路を決める春休みに、日本で有数の酪農場で2年間住み込みで修行した。2年後渡米しようと思ったが家族の事業でいったん帰った。その後、農閑期に3ヶ月間カナダで牧草の栽培を学んだ。
作っている人の気持ちは必ず味に出ると思っている。牛もストレスがかからないように育てている。地域では大きい酪農場だが今までの生産は維持しつつ新しいことにチャレンジしている。生産量を減らしてでも加工に力を入れて行きたい。今、娘が二人いるがどう見られているかは気にしている。

田中美:幼い頃、梨の収穫作業の合間に皆でご飯を食べている写真や記憶があるが、それは今振り返ると幸せなことだと思える。今はそんなことが出来ない時代になっている。

ー6次化、商品化についてはー

田中さん:母親が雑穀米を栽培し始め、去年6次産業化の認定を受けた。甘酒も造っている。家族は誰も酒が飲めないので甘酒なら飲めると近くの若竹酒造、若竹醤油と提携して作っている。自宅一部に加工所を作り製造している。緑米の稲わらで注連縄作りもするが稲、米を全て捨てずに使いたいと考えるからだ。元々酒蔵の蔵人は季節労働者で、白米を作って酒を作り、4月からは田作りに戻っていた。農業のことは話のきっかけになる。農業のある暮らしの全てが話しになる。

森光さん:牛はホルスタイン、ジャージー、ブラウン、ガンジー、黒毛和牛など5~6種を飼っている。遊びに来た姪がバターは木になるというほどで「食卓と生産現場がかけ離れている」ことを危惧している。

富松さん:関東での就農希望者の勉強会に参加した時、皆があまりにも現場のことを知らないので驚いた。学びの場と生産現場が離れすぎていると感じた。それは体験農場でも感じる。この地域には素晴らしい生産者の人が多いので、生産現場と消費者をつなぎ、農と食について広げていきたい。体験することで本当に様々な発見がある。

田中さん:久留米町博で注連縄つくりと焚き火体験の受け入れをした。農家の昼ごはんを出しているが、最初はご飯と味噌汁でいいのか?と思い、あれこれ作らねばと気負ったが、参加者をとおして実はご飯と味噌汁が良い、それこそが良いのだと気付かされた。「焚き火が良かった」といわれ、空いた田んぼで子供たちを遊ばせたら、皆はしゃぎ喜んだ。それは親からするとびっくりする事の様だ。子供がはしゃぎまわるのは当たり前のことなのに。
自分の子供もむかごが分かるようになった。昔、親から手にとって教えてもらったことは良く覚えている。小さいときに実際に触れることは大事な経験だと思う。



田中美:農家はずっと当たり前のことを続けているが、情報が増え周りから変わってきている。協会を含め活性化を図れたらと思う、協会は情報をつないでいくのが使命と考る。

ー最後に一言をー

田中さん:10年後どうなるかというと確実に農家は少なくなるので、地域を守るためには農家を増やしていく必要がある。直接消費者へ届くものを作ることが大事だ。良い生産物を作る自己満足ではなく、食べる人の感覚を大事にしたい。そのためにも直接やり取りすることを続けていきたい。地域と農業を元気にするために。

富松さん:これからも新しいことにチャレンジする。生産現場を大事にし、次世代、子供たちに食の大切さを教えたい。

森光さん:自分の人生をどう楽しむかということを家族や子供にも正直に伝えていきたい。牛は自然のサイクルの中で生きている。おかれている環境を大事にすることが必要だ。
「食べること」「生きること」を皆、楽しんでほしいと思うのでメッセージを発信し続けていく。



終わりに
田中美:スローフードの言葉のみでなく、この地域に生きて、食べることを楽しんでほしいと思います。12月のテッラ・マードレで、この地域の暮らし方、生き方も含めて全国へ発信し、生産者の方とその食物をアピールしていきます。
12月のテッラ・マードレに向けてスローフード協会筑後平野は一致団結して進みます。
  


Posted by りじ at 00:26Comments(0)SF協会活動

2013年02月21日

◆六ツ門大学スローフード講座Vol.11 醤油のお話 

2月のSF講座は醤油作りの話しを筒井博文さんに聞きました。
幼い頃に祖母が味噌や醤油を造るのを見て育った影響もあり、醤油作りの他、梅干しや梅酒を手作りをしていると自己紹介された筒井さん。特に大粒の南高梅を日本酒に漬けてつくる梅酒は飲みやすく格別に美味しいそうです。


*この袋にもろみを入れて絞ります。

今日の内容の醤油について、作る場所によっては雑菌が入り腐敗することもあるが、一昨年、この六ツ門大学の会場で作った醤油はいい仕上がりでした。

醤油は、原料に大豆、小麦、麹、食塩、水を使い、大豆、小麦を加熱し、麹菌を混ぜて発酵、熟成させた発酵調味料です。
うまく出来た醤油はアルコールのような少しツーンと来る匂いがあるが、雑菌が入り腐敗した時も匂いで分かります。
この腐敗と発酵は基本的には同じで、どちらも微生物の働きによるものです。
そこで生成されるものが身体に良くないか、栄養として吸収されるかの違いとなります。

醤油作りの過程で大事なのが、壱麹、弐櫂、参火入れと言われています。
大豆、小麦に麹と食塩水を混ぜて熟成したものをもろみと言い、定期的に撹拌すること1、2年で香り味ともによいもろみが出来ます。
このもろみを酒袋のような袋に入れて絞った物が生醤油で、これを加熱(火入れ)することによって、酵素の活性化を抑え、菌を殺菌して色と香りも程よく強まります。



実際に火入れを行いました。温度を測りながら75度くらいで20分間加熱すると、醤油の香りが強まるようです。



最後に市販の醤油と手作り醤油を餅につけて食べ比べてみました。味も香りもこうも違うものかと思うくらい違いは歴然でした。



日本食を支える伝統的な調味料がどのようにして出来るのかを知ることにより発酵文化の一端に触れる貴重な体験となりました。
  


Posted by りじ at 01:35Comments(0)SF講座

2013年02月11日

◆ヤーコン収穫とジャガイモ植え付け 農業体験ツアーその9

立春過ぎの春めいた日差しの中で行われた2月の農業体験はヤーコンの収穫とジャガイモ植え付け、受け入れと指導は久留米市太郎原の野村農園、野村勝浩さんです。



この辺りの土地はよく肥えていて野菜の栽培が盛んなところです。今回収穫するヤーコンはまだあまりなじみが無いと思いますが、南米アンデスが原産のキク科の植物です。九州では那珂川町や菊池市が主な栽培地で、ごぼうの様に秋にオレンジ色の花が咲き、根の部分がサツマイモの様に大きくなります。



生で食べると梨のようなシャキシャキした食感で、寒い時期に蔗糖が果糖に変わるので果物のような甘みが有ります。調理法としてはキンピラ、かき揚げなど煮る、炒める、揚げるなど多様です。久留米市では学校給食にも使われています。
血糖値を下げるなどの作用も有るため健康食品のような扱いにもなります。



グループに分かれて株ごと引き抜いて収穫です。穫れたいもの大株をばらして一個一個に個分けして持ち帰ります。



続いてジャガイモの植え付けを行いました。
小振りで断面が濃い黄色のジャガイモ「インカの目覚め」を霜で枯れない様にマルチを敷いたビニールトンネルの中に
深さ10cmほどの穴をあけて出来るだけ深く植えます。



土をかぶせて元肥を多めにやり、収穫は6月梅雨前頃の予定です。野村さんの説明を一通り聞いた後に、六畝を植え付けしました。



皆さん、分業したり声かけ合ったりとチームワーク良く作業が進んでいきました。



十分空腹になったところで昼食会場の久留米ふれあい農業公園へ移動します。
久留米道の駅ほとめき庵が作る地元の米や野菜を使った弁当と大根、サツマイモほかの具沢山のみそ汁をいただきます。



メニューは、おからコロッケ、キャベツの甘酢、昆布煮、白菜のごま和え、大根の田楽、根菜煮と野村さんのヤーコンの塩麹キンピラと特別栽培米玄米ごはんです。
農作業の後のお昼ごはんの味は格別でした。土に触れて、土から生まれた物を食すことにより生産した人や生み出す大地に感謝し、自然や環境を守っていくことの大切さに気づいてもらえたらと願います。
  


Posted by りじ at 23:26Comments(0)農業体験講座

2013年02月08日

◆スローフード講座Vol.10「ちょっとためになる香りの話」

入った瞬間甘い香りが漂ってくる会場では、執行則子さんの「ちょっとためになる香りの話」が始まりました。
執行さんは、造園業のお家に嫁ぎ、子供の頃から好きだった花をやりたいと20代で花の展開を始め、関連するアロマテラピーの勉強も始めました。久留米石橋文化センターで春と秋に開催されるバラフェアのコーディネーターを努め4、5年前からは香水のブレンダー講座も開いています。



私達の周りには香りのある植物がたくさん有ってシソ科の植物の紫蘇やバジルは殺菌作用を持っています。香りの良いゼラニウムは防臭効果があるので、昔からヨーロッパでは窓辺にゼラニウムの鉢植えを置く習慣があり、イタリア辺りでは今でもよく見かけます。ティーツリーは殺菌作用が有り、水に薄めて拭き掃除をしたり、風邪防止にウォッカに入れて飲んだりうがい薬にしたりと薬の用に使われています。
八角もインフルエンザに効くと言われていて、他に山椒、月桂樹、クローブ、シナモン、生姜、陳皮(干したみかんの皮)を日本酒に漬けると、お正月に欠かせない屠蘇になります。漢方に基づく健康増進作用の天然の薬の様に使えます。



最近は香りの研究が進み.牛舎の消臭法として香りを利用する研究が行われています。
これは牛糞をチョコレートの匂いに変化させるという試みで、牛糞に含まれているインドールと言う香り成分を利用するのです。
このインドールは香しい白い花に微量含まれる成分で、クチナシ、ジャスミン、イランイランなど強く香る花には必ず入っている匂いです。良い香りと紙一重のような性質をうまく利用して、他の香料と混ぜていい香りに変えてしまうという画期的な試みです。



執行さん手作りのリンゴのパイと暖かい紅茶で一息いれて、後半は紅茶のお話に移ります。
紅茶を淹れる時、イギリスではよくポットの為にもう一杯といって茶葉を淹れますが、これは水が硬水だからというヨーロッパの事情で、日本は軟水が多く茶葉がよく広がるので、増やす必要は無いそうです。
沸かしたての熱いお湯を勢い良く注ぎ、ポットの中で茶葉が踊る様に3〜5分程蒸らせば、香り高い紅茶の出来上がり。



津福今町にある造園、ガーデニング設計施工をおこなう執行茂寿園、インザガーデンには、美肌やリフレッシュ、体調を整える効果のオリジナルブレンド紅茶が楽しめるカフェがあり、イギリスで買い付けて来たアンティークの家具や雑貨などとともにオリジナル紅茶も売っています。
参加した皆さん。素敵な香りに包まれて、くつろぎのひと時を過ごすことができました。


  


Posted by りじ at 01:11Comments(0)SF講座

2013年01月31日

◆セロリの収穫と生姜ジャム作り 農業体験ツアーその8

農業体験今月はみやま市でセロリ収穫とセロリ佃煮、生姜ジャム作り体験です。
主に福岡からバスでやって来た福岡の農業応援ファミリーの50名の皆さん、みやまへは初めて来る方もいます。



高田町の会場に着き、農産加工グループ「ふきのとう」の藤木知恵子さんに生姜の話しとジャムの作り方を聞き、グループに分かれて生姜ジャム作りから始めます。



冷凍生姜を使った方が生より繊維が滑らかで口当たりが全然違うことやおろし金も金属ではなくセラミックの物がよいそうです。
子供達も手を冷たくしながら頑張りました。
砂糖はこだわりの奄美大島産黒糖を使い煮詰めます。出来上がった生姜ジャムをお湯でといて飲んでみたところ、すぐに身体が温まるのを感じました。生姜の持つ力がはっきり分ります。



次のセロリの佃煮は斜め薄切りにしてさっとゆで、醤油、砂糖、みりんなどで煮詰め、仕上げはじゃこと鰹節で整えます。ショウガとセロリの良い匂いが調理室中に広がります。
どちらも煮詰めていけば出来上がりで、これなら家でも作れそうですね。



出来上がった佃煮を持って、食事会場に移動します。



今日の昼食は加工グループ「山川ころりん」の皆さんが作っただご汁と山川の山裾でとれたお米で握ったおにぎりです。だご汁とおにぎりと漬物、シンプルなのにひとつひとつが本当に美味しいと思いました。



食後には午前中の指導をしていただいたみやま市の3つの農産加工女性グループの皆さんに改めてグループの紹介やみやまの穫れたて野菜や果物を使って作っている無添加の加工品の話を聴きました。


*ふきのとう代表の藤木さんと皆さん。ブルーベリー、スモモ、イチゴ、生姜、イチジク、ナス生産農家の方達で無添加のジャム加工品作り、都市部消費者との交流をとおして地域活性化と後継者育成を図っている。

*おふくろ本舗代表の江崎さんと皆さん。みやま産の旬の穫れたてセロリほか野菜を使った漬物は年間30種類にもなる。

*山川ころりん代表の徳永さんと皆さん。山川みかんで有名な山川町の山手で栽培された米で握ったおにぎりは冷えても美味しさが持続します。高菜の漬物、みかんの灰を使った手作りコンニャクも美味。

会場では、「おふくろ本舗」のセロリの甘酢漬けや粕漬け、セロリキムチ、なすの芥子漬け、味噌加工品、セロリソルト。「ふきのとう」のイチゴジャム、ブルーベリージャム、生姜ジャム。「山川ころりん」のみかん灰を使った手作りコンニャク、刻み高菜漬けなどを皆さんお土産に買い求めていました。




午後は瀬高町東山地区に移動してセロリの収穫体験です。



JAみなみ筑後セロリ部会の跡部さんに、セロリの栽培についての話を聞きました。
みやまのセロリは「セルリー」と言われています。歴史は古く昭和47年にはセルリー農家12件で組合が出来、今のセルリー部会に発展しました。現在は27名の生産者がいます。49ヘクタールの畑から年間3000トンが主に関東、関西方面へ出荷されます。約6ヶ月で生育するので、年間2回作付けが出来ます。ここ数年は夏場の気温が高いので温度を下げることに苦心しているとのことでした。



大きな株を鎌で根元から切り取り収穫しました。一株が1kg以上もある大株です。シャキッとした歯触りと甘さは想像以上の瑞々しさ美味しさです。
今日は皆さん、持って帰ったセロリで佃煮や甘酢付けなどセロリつくしの晩ご飯になることと思います。
スーパーに並ぶ野菜の産地を実際に見てもらうことで今まで以上に野菜が大好きになり農家の方のご苦労などを聞くことで最後まで余さず大事に食べてもらうのではと期待しています。
  


Posted by りじ at 01:05Comments(0)農業体験講座