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2012年09月24日

◆六ツ門大学スローフード講座 Vol.6

スローフード講座9月のテーマはコンパニオンプランツ&生ゴミ堆肥で元気野菜作り
講師は末次自然農園の末次龍夫さんです。



協会理事長でもある末次さんは城島町青木島で末次自然農園を運営しています。
40代でサラリーマンから新規就農。菊池養生園の竹熊医師に影響を受け農薬や化学肥料に頼らず米や野菜を栽培しています。
今日のタイトルのコンパニオンは仲良くさせる、仲介するという意味で、野菜とハーブや花を一緒に植えて、お互いの相性や植物の持つ特性を活用して、農薬に頼らずに自然の力で虫や病気を防ぐ栽培法です。

中世ヨーロッパ、フランスではハーブを所々に植えるコンパニオンプランツの考え方を取り入れて食物を栽培していました。
では、コンパニオンプランツにはどんなものがあるかご紹介します。

トマト+バジル…バジルは水分を多く吸収するので、トマトの余分な水分を吸収し、トマトは甘くなる。
きゅうり+ネギ…ネギの根の微生物やネギの匂いが虫や病気を寄せ付けない。
なす+ほうれん草、人参+レタス、ニラ+セロリなどの組み合わせで互いに生育が良くなる。
キャベツ+レタス類、キャベツ+セロリ…青虫がつきやすいキャベツに、青虫がきらうレタスやセロリ、ニンニクを植える。レタスの切り口の白い液をモンシロチョウは嫌う。
但し、ニンニクと玉ネギの組み合わせは良くない。
他にもたくさんの組み合わせがあります。

末次農園はオリーブ、ローリエの木も植えています。
オリーブは葉にも薬効があり血圧を下げる作用があって、農園の気が落ち着くとも言われている。
花のマリーゴールドは養分水分の吸収を阻む根こぶ病の予防になる。
ほうれん草、小松菜の間ににらかねぎチャイブ。バジル×きゅうり。
うり、カボチャ、きゅうりの間には燕麦を植えるといい。
そうすればウリ葉虫が寄ってこない。
残念ながら農園のウリは7月の水害で長時間水につかり穫れなくなってしまった。



次に生ゴミ堆肥について話しましょう。
微生物を有効に使うやり方です。
米ぬかとEMを根にまくと微生物が増え、作物がよく育ちます。
普通は化学肥料+農薬を使い作物を育てるが、
末次自然農園ではその二つには頼らずに有機物と微生物の作用を最大限利用して野菜類を栽培しています。
わらや草など有機物を栄養として分解するには微生物が必要で微生物を取り入れて育った植物は構造自体が強くなります。

ミツバチの話
日本ミツバチ 果樹受粉には必ず必要。
セイタカアワダチソウの蜂蜜、実は一番おいしいと言われている。
れんげ米が近くにあるがミツバチが大量によってくる.

ある種の農薬がミツバチの減数に影響しているのではとの見解があるが、ミツバチ以外でもひきがえるやトノサマガエルも減っている。それを食べる小鳥も減っている。鳥については、キャベツなどを喰い荒らすヒヨドリもめっきり減っている。自然界の食物連鎖の中で何かが起きていないか、気がつくとおかしな環境になっているのではないか。
人の一生は高々100年だが、経過を長い目で見て行く必要があるのではと気がかりだ。

枯れる野菜と腐る野菜があるが二つの違いが分かりますか?
答えは微生物が介在しているかどうかで違ってきます。
腐るのは化学肥料栽培の野菜で、種まきから収穫までに2ヶ月とかからないものです。腐るので無く枯れる野菜とも言えるのが、微生物が作用した元気野菜で、その倍の生育期間が必要です。

生ゴミ堆肥は牛糞、腐葉土、米ぬかを混ぜて作る。
土の中の生きている微生物の作用でいい野菜ができる。
野菜屑、魚くずなどで腐っていないものを2センチほどに小さく切れば分解も早い。
丁寧に土を混ぜ、空気を入れてやる。発酵系の菌には空気が必要なので活発に働くようになる。
ブルーシートで覆い発酵させる。3日目に白い綿飴のような糸状のカビがでてくる。切り返し5日目にまた混ぜ返す。1週間でまた混ぜ返す。繰り返していくと約1ヶ月程で生ごみ堆肥が熟成する。土のいいにおいがしたら出来上がり。

ベジランド収穫とBBQ
今日は午後、中学生が農業体験に来る。くーみんテレビの取材もはいる予定。
土に触った事が無い人も居る。
近未来に食料は足りなくなるかも。そのときは自分で作ればいい。
米を作ればいいのでその手だてを教えようと思う。

40代で脳梗塞をおこし、体調崩して農業に取り組むきっかけとなったが
今の農法のやりがいと意義は強く感じていて広めて行きたい。

ミツバチの普及にも取り組みたい。
筑後川流域にミツバチの巣箱を設置してミツバチの里作りしたい。
200年後の地球環境保全を考えて、普及活動をやって行きたいと熱い思いも語りました。
  


Posted by りじ at 01:05Comments(0)SF講座